次回の青木大膳

第28回「青木と松永」

松永久秀(勝新太郎)は加藤段蔵(阿藤快)に、近く上洛する長尾景虎(Gackt)への仕官の取り次ぎをすると約束する。
景虎は遠い世から来たという乱取り名人・矢野隼人 (渡瀬恒彦)率いる種子島勢とともに京を目指しているというのだ。
段蔵は来るべき乱捕りに身震いし、謝して退去する。
松永に命を救われた形となった青木大膳(四方堂亘)は、青木が締め込みから取り出した香を勧められてもこれを拒絶できない。
すでに三好長慶の右筆として活躍する松永は青木にも仕官を提案するが、松永に騙り者の面影を見る青木は
先の加藤段蔵への仕官の話ともども怪しさを感じずにはいられない。それを察した松永は言い放つ。
「わしが騙るは汝がごとき牢人にあらず。天下じゃッ」
「それがしは騙ることなどはしませン! 乱取りの道は一本道。己の欲望に背き、引き返すは恥にてござりまするッ」
「よく言いおったワ! おぬしは日本一の牢人じゃッ」
火花を散らした松永と青木は意気投合し、一生の知己となるのであった。



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